進化論

哲学

ピダハン族と幸福

ピダハン族とは、アマゾンの熱帯雨林に居住する少数民族です。狩猟採集生活を送り、外部との目立った交流はなく、現存するどの言語とも類縁関係がない独自の言語「ピダハン語」を使用しています。文化人類学者の間では「世界一幸せな民族」と言われているそう...
文学

「般若の面」と蛇

「般若の面」と云えば能面の一種であり、女性の嫉妬と恨みを表現した怨霊の面とされています。額に二本の長い角が生えた鬼女の面です。そもそも般若とは、般若心経の般若であり、仏教において最高の智慧を意味する言葉です。この面が般若の面と呼ばれる由縁に...
歴史

巨大トンボ・メガネウラと人類

昆虫のトンボが、鳥のカモメ位の大きさであったなら、さぞかし驚愕するだろうと思います。約3億年前の石炭紀には、肉食の巨大トンボが我がもの顔で空を飛び回っていました。その名をメガネウラと云います。「巨大な翅脈を持つもの」という意味だそうです。全...
生物

人類と昆虫

最も繁栄している生物とは何でしょうか。生物の既知の総種数は約175万種で、このうち昆虫は100万種、哺乳類は約6,000種、鳥類は約9,000種、維管束植物は約27万種となっています。繁栄の度合いを測る指標にも様々あると思いますが、種数にお...
孤独

恥ずかしさは人間だけの感情

恥ずかしさを示す表現には様々あります。「赤面する」「穴があったら入りたい」「身の置き所がない」「慙愧に堪えない」「忸怩たる思い」等が思い当たりますが、共通しているのは人間だけに用いられる表現だということです。「赤面する犬」とか「転愧する猿」...
歴史

恐竜が巨大化した意外な理由

たまに博物館を訪れますが、恐竜の全身骨格標本の展示を見る度にその巨大さに圧倒されます。史上最大級の恐竜スーパーサウルスの体長は30メートル超にも及びます。何故、こんなに巨大なのでしょうか。中生代・三畳紀後期に出現した恐竜も、当初は物陰に隠れ...
歴史

飛蝗と人類

イギリスの古典派経済学者マルサスは、産業革命期の人口増加に直面してその動向を分析し、1798年に『人口論』を著しました。そのなかで有名な「人口は幾何級数的に増加するが、食糧は算術級数的にしか増加しない」という命題を打ち出しました。食糧供給が...
歴史

類人猿とヒトと平和

私も含めて殆どの方は、チンパンジーとボノボの区別がつかないと思います。何れもヒトに最も近い類人猿と云われていますが、ボノボとチンパンジーの共通祖先とヒトの祖先は600万~700万年前に分かれ、100万~200万年前にボノボとチンパンジーの祖...
幸福

「死んだふり」という戦術

実際に効果があるのかは分かりませんが、昔は熊に出くわしたら「死んだふり」をすると良いなどとよく言われました。これに限らず、会議中に「死んだふり」をして意見を求められないようにする人をよく見かけます。少し気になって「死んだふり」について調べて...
哲学

性善説・性悪説・性弱説

最近、会社で「性弱説」という言葉を聞くことが多くなりました。定義についてはいろいろと云われていますが、大雑把に纏めると「人間の基本的な性質は善であるが、脆く弱い存在でもあり、状況によっては悪いことをしてしまう」ということかと思います。孟子の...