生物

文学

「般若の面」と蛇

「般若の面」と云えば能面の一種であり、女性の嫉妬と恨みを表現した怨霊の面とされています。額に二本の長い角が生えた鬼女の面です。そもそも般若とは、般若心経の般若であり、仏教において最高の智慧を意味する言葉です。この面が般若の面と呼ばれる由縁に...
バイアス

「現在バイアス」と「最遠平面」

今100万円貰える権利と、1ヶ月後に101万円貰える権利の何れかを選べるとしたら、どちらを選ぶでしょうか。恐らくは今貰う人が大宗だと思います。それでは、1年後(12ヶ月後)に100万円貰える権利と、1年1ヶ月後(13ヶ月後)に101万円貰え...
歴史

巨大トンボ・メガネウラと人類

昆虫のトンボが、鳥のカモメ位の大きさであったなら、さぞかし驚愕するだろうと思います。約3億年前の石炭紀には、肉食の巨大トンボが我がもの顔で空を飛び回っていました。その名をメガネウラと云います。「巨大な翅脈を持つもの」という意味だそうです。全...
生物

人類と昆虫

最も繁栄している生物とは何でしょうか。生物の既知の総種数は約175万種で、このうち昆虫は100万種、哺乳類は約6,000種、鳥類は約9,000種、維管束植物は約27万種となっています。繁栄の度合いを測る指標にも様々あると思いますが、種数にお...
アニメ

スペース・ガード(Space Guard)

SF映画や宇宙に関するドキュメンタリーを鑑賞しつつ壮大な宇宙に思いをはせていると、地球という小さな惑星で起きている様々なことが些末なものに思えてくることがあります。こんな小さな球体のうえで一体何をいがみ合っているのかと。我々がいがみ合ってい...
歴史

恐竜が巨大化した意外な理由

たまに博物館を訪れますが、恐竜の全身骨格標本の展示を見る度にその巨大さに圧倒されます。史上最大級の恐竜スーパーサウルスの体長は30メートル超にも及びます。何故、こんなに巨大なのでしょうか。中生代・三畳紀後期に出現した恐竜も、当初は物陰に隠れ...
歴史

飛蝗と人類

イギリスの古典派経済学者マルサスは、産業革命期の人口増加に直面してその動向を分析し、1798年に『人口論』を著しました。そのなかで有名な「人口は幾何級数的に増加するが、食糧は算術級数的にしか増加しない」という命題を打ち出しました。食糧供給が...
歴史

類人猿とヒトと平和

私も含めて殆どの方は、チンパンジーとボノボの区別がつかないと思います。何れもヒトに最も近い類人猿と云われていますが、ボノボとチンパンジーの共通祖先とヒトの祖先は600万~700万年前に分かれ、100万~200万年前にボノボとチンパンジーの祖...

西田俊英の「不死鳥」

2024年6月に茨城県天心記念五浦美術館に行ってきました。五浦海岸は、明治時代に日本美術界の旧弊に抗う岡倉天心の指導の下、横山大観、菱田春草、下村観山、木村武山等が活躍した歴史的な地です。日本画壇の歴史を学べる展示も良かったですが、日本画家...
幸福

「死んだふり」という戦術

実際に効果があるのかは分かりませんが、昔は熊に出くわしたら「死んだふり」をすると良いなどとよく言われました。これに限らず、会議中に「死んだふり」をして意見を求められないようにする人をよく見かけます。少し気になって「死んだふり」について調べて...