歴史

歴史

ショック・ドクトリン

「ショック・ドクトリン」という言葉をご存知でしょうか。社会に壊滅的な惨事が発生した直後、人々が茫然自失している状態をチャンスととらえ巧妙に利用する政策手法のことです。元々はカナダのジャーナリスト・作家であるナオミ・クラインが著した「ショック...
心理学

世論の歪曲

世論の誘導はときに戦争すら起こします。アメリカの政治評論家ウォルター・リップマンは、主著「世論」のなかで、第一世界大戦の際の世論がどのように形成されたかを論じています。モンロー主義により、アメリカと欧州の相互不干渉という立場をとっていたにも...
哲学

華氏451度

「華氏451度」は、アメリカの作家レイ・ブラッドベリによって書かれたディストピア小説です。華氏とは温度のことで、華氏451度は摂氏233度です。この温度になると紙が自然発火するそうです。物語の舞台は、情報が全てテレビやラジオによる画像や音声...
哲学

アイヒマン実験(ミルグラム実験)

アドルフ・アイヒマンは、ナチスドイツ親衛隊中佐で、ホロコーストにおけるアウシュヴィッツ強制収容所へのユダヤ人大量移送を指揮した人物として知られています。第二次世界大戦後はアルゼンチンで逃亡生活を送っていましたが、モサド(イスラエル諜報特務庁...
哲学

危害の原理(ジョン・スチュアート・ミル)

「他人に迷惑をかけなければ何をしても良いのか?」という問題は、実は非常に難しい問題です。イギリスの功利主義者ミルは、主著である「自由論」のなかで、「危害の原理」を提案しています。「危害の原理」とは、「人々は彼らの望む行為が他者に危害を加えな...
哲学

エマニュエル・トッドの家族分類

「ソ連の崩壊」、「トランプ大統領の当選」、「イギリスのEU離脱」を予言したことで知られるフランスの歴史学者エマニュエル・トッドの理論が非常に面白いです。世界の家族類型は大きく四つに分類され、各国のイデオロギーや少子高齢化にも大きな影響を与え...
哲学

夏目漱石「私の個人主義」

明治の文豪である夏目漱石の「私の個人主義」という作品があります。学習院での講演録です。短い作品ですので短時間で読了可能です。暗中模索しつつ悩みながら個人主義に辿り着いた漱石の切なる思いが伝わってくる良い作品でした。 まとめ1.他人本位ではな...
歴史

江戸時代のシェアリングエコノミー(損料屋)

シェアリングエコノミーというと、自動車共有サービス(Zipcar)やライドシェア(Uber)、宿泊施設の共有サービス(Airbnb)、共有オフィススペース(WeWork)などがあります。欧米発のサービスのようにも思ってしまいますが、日本でも...