歴史

哲学

青信号の謎

青信号は、どう考えても緑色ですよね。多くの人がそう思っている筈ですが、何故か「青信号」という言葉を受け容れています。自分自身、幼少期に疑問を持った記憶があるのですが、何故受け容れているのか分かりません。「青信号は緑だけど青というのが普通なの...
哲学

エピクロス派の死生観と剝奪説

生物にとって絶対的に存在する未来、それは死です。一般的には死は悪いものであると考えられています。古代から多くの賢人たちが死について考察してきましたが、死が悪いのかどうかについては、未だに万人が納得する結論は出ていません。それだけ死とは難しい...
歴史

水と化石と資本主義

地球温暖化や気候変動は年々深刻度を増しています。石炭・石油等の化石燃料の利用を抑制し、二酸化炭素の排出削減を急ぐべく、各国が躍起になっていますが道半ばです。危機が顕在化してから急に慌て始めるのは、人類のお約束みたいなものですし、地球文明も事...
文学

ジョージ・オーウェルの動物農場

ディストビア小説の金字塔「1984年」の著者であるジョージ・オーウェルは、「動物農場」という作品も書いています。ソビエト連邦の歴史とスターリン体制を風刺した小説として有名です。米ソ冷戦時に、CIAは「エイディノソー作戦」と称して、この小説の...
哲学

美徳とは偽装された悪徳(ラ・ロシュフコー)

フランソワ・ド・ラ・ロシュフローは17世紀フランスのモラリストです。有名な「箴言集」を執筆しましたが、人間の自己愛や偽善を鋭く描き出しており、鋭敏な洞察力と辛辣な皮肉に満ちていて非常に面白いです。ラ・ロシュフコーは、名門貴族の生まれであり、...
哲学

阿部一族と恥

文豪の森鴎外が著した「阿部一族」という短編小説があります。江戸時代初期の話です。肥後藩主細川忠利の病状が悪化し、側近たちは次々と殉死を願い出ます。老臣の阿部弥一右衛門もまた殉死の許可を乞いますが、厳格な彼を昔からけむたがっていた忠利は「生き...
哲学

群衆心理と自動人形

あのアドルフ・ヒトラーが愛読していたとされる本があります。1895年に出版されたギュスターヴ・ル・ボンの「群衆心理」です。結果的にル・ボンの正鵠を射た警告がファシズムに悪用された恰好となってしまいました。群衆心理が為政者や新聞・雑誌等のメデ...
哲学

鯨と豚の境界線

英国の小説家サミュエル・バトラーは「食する為に養っている動物と仲良くできる動物は人間だけだ」という言葉を残しました。人間は家畜である牛・馬・豚・羊・鶏と仲良くもしますが、食べることもします。現在では社会的分業が進んだことで、殆どの人間には家...
アニメ

名誉白人と名誉マーレ人

かつて南アフリカ共和国で実施されていたアパルトヘイト(人種隔離政策)の下では、外国人を含めて、有色人種は総じて差別的な扱いを受けてきました。ガンディーは同国で弁護士をしていましたが、差別を受けたことで覚醒し、後にインド独立運動を指揮しました...
哲学

ルパン三世は何を盗んだのか

小さい頃からルパン三世が好きで、よくアニメを見ていました。彼は絵画等の芸術作品もよく盗んでいましたが、贋作も作品中に度々登場しています。偶に疑問に思うのは、本物の芸術作品と見分けのつかない贋作も芸術ではないのかということです。人間の目で真贋...