文学 「般若の面」と蛇 「般若の面」と云えば能面の一種であり、女性の嫉妬と恨みを表現した怨霊の面とされています。額に二本の長い角が生えた鬼女の面です。そもそも般若とは、般若心経の般若であり、仏教において最高の智慧を意味する言葉です。この面が般若の面と呼ばれる由縁に... 文学歴史生物神話進化論
歴史 巨大トンボ・メガネウラと人類 昆虫のトンボが、鳥のカモメ位の大きさであったなら、さぞかし驚愕するだろうと思います。約3億年前の石炭紀には、肉食の巨大トンボが我がもの顔で空を飛び回っていました。その名をメガネウラと云います。「巨大な翅脈を持つもの」という意味だそうです。全... 歴史生物科学進化論
歴史 半端ではないスイス魂 スイスのイメージについて問われれば、アルプスの雄大な自然、永世中立国、時計等の精密機械、国際赤十字、多くの国際機関、アルプスの少女ハイジ、ウィリアム・テル等が連想されますが、この国の歴史を知れば知る程興味深く、好奇心は尽きません。一般的なイ... 歴史経済
ディストピア 猿蟹合戦(芥川龍之介版) 日本の民話である「猿蟹合戦」と言えば、ずる賢い猿が蟹を騙して殺害し、殺された蟹の子供に仕返しされるという話です。猿の意地悪に困っていた仲間達と敵討ちを決行しますが、地方によっては仲間達にバリエーションがあります。栗と臼と蜂と牛糞が一般的です... ディストピア文学歴史社会学
映画 パナマ運河とインドラの網 パナマ運河は、中米のパナマ地峡を開削して太平洋と大西洋を結んでいる閘門式運河で、スエズ運河と並ぶ最重要運河ですが、深刻な旱魃による水位の低下により、航行が滞る事態になっているとの報道がありました。異常な旱魃の頻度が高まっており、気候変動問題... 映画歴史社会学経済
旅 アルベロベッロと税金 世界遺産にもなっている白川郷・五箇山の合掌造りは急勾配の屋根で有名ですが、豪雪に伴う雪下ろしの作業軽減や養蚕棚を設置できる広い屋根裏空間の確保等、その意匠には風土や産業に根差した背景があります。イタリア南部には、「アルベロベッロのトゥルッリ... 旅歴史経済
幸福 ピカソのギネス世界記録 20世紀を代表する画家であるパブロ・ピカソは、『アビニョンの娘たち』や『ゲルニカ』などの革新的な作品で知られています。91歳で没するまで驚異的な創造力を発揮し続けた不世出の天才とも言われますが、78年間の画家生活を通じて約1万3500点の絵... 幸福歴史
歴史 恐竜が巨大化した意外な理由 たまに博物館を訪れますが、恐竜の全身骨格標本の展示を見る度にその巨大さに圧倒されます。史上最大級の恐竜スーパーサウルスの体長は30メートル超にも及びます。何故、こんなに巨大なのでしょうか。中生代・三畳紀後期に出現した恐竜も、当初は物陰に隠れ... 歴史生物進化論
幸福 イソップ寓話とエピソード記憶 誰もが幼い頃から慣れ親しんだイソップ寓話の歴史は意外と古く、紀元前6世紀頃に古代ギリシャの物語作家であるアイソーポスによって語られたとされています。イソップとはアイソーポスのことです。有名な寓話としては、「アリとキリギリス」「キツネと葡萄」... 幸福文学歴史
歴史 飛蝗と人類 イギリスの古典派経済学者マルサスは、産業革命期の人口増加に直面してその動向を分析し、1798年に『人口論』を著しました。そのなかで有名な「人口は幾何級数的に増加するが、食糧は算術級数的にしか増加しない」という命題を打ち出しました。食糧供給が... 歴史生物科学経済進化論