孤独 千の顔を持つ英雄(ジョゼフ・キャンベル) 1949年に上梓されたジョゼフ・キャンベルの「千の顔をもつ英雄」は、世界中の神話を調査・研究し、どの神話にも共通する構造があることを明らかにした神話学の名著と云われています。ジョージ・ルーカスがキャンベルの理論に大いに感動し、その英雄伝説の... 孤独幸福文学映画神話
哲学 トルストイと人間の真価 「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」「復活」等で知られるロシアの文豪トルストイは、人間の真価に関して1つの名言を残しています。世界的文豪が、人間の真価を数式で表現している点が興味深いです。 「人間の真価は分数のようなものだ。分母は自己の評価... 哲学心理学文学
文学 「般若の面」と蛇 「般若の面」と云えば能面の一種であり、女性の嫉妬と恨みを表現した怨霊の面とされています。額に二本の長い角が生えた鬼女の面です。そもそも般若とは、般若心経の般若であり、仏教において最高の智慧を意味する言葉です。この面が般若の面と呼ばれる由縁に... 文学歴史生物神話進化論
ディストピア 猿蟹合戦(芥川龍之介版) 日本の民話である「猿蟹合戦」と言えば、ずる賢い猿が蟹を騙して殺害し、殺された蟹の子供に仕返しされるという話です。猿の意地悪に困っていた仲間達と敵討ちを決行しますが、地方によっては仲間達にバリエーションがあります。栗と臼と蜂と牛糞が一般的です... ディストピア文学歴史社会学
アニメ スペース・ガード(Space Guard) SF映画や宇宙に関するドキュメンタリーを鑑賞しつつ壮大な宇宙に思いをはせていると、地球という小さな惑星で起きている様々なことが些末なものに思えてくることがあります。こんな小さな球体のうえで一体何をいがみ合っているのかと。我々がいがみ合ってい... アニメ文学映画生物科学
孤独 恥ずかしさは人間だけの感情 恥ずかしさを示す表現には様々あります。「赤面する」「穴があったら入りたい」「身の置き所がない」「慙愧に堪えない」「忸怩たる思い」等が思い当たりますが、共通しているのは人間だけに用いられる表現だということです。「赤面する犬」とか「転愧する猿」... 孤独幸福心理学文学社会学進化論
幸福 イソップ寓話とエピソード記憶 誰もが幼い頃から慣れ親しんだイソップ寓話の歴史は意外と古く、紀元前6世紀頃に古代ギリシャの物語作家であるアイソーポスによって語られたとされています。イソップとはアイソーポスのことです。有名な寓話としては、「アリとキリギリス」「キツネと葡萄」... 幸福文学歴史
哲学 堕落論(坂口安吾) 太宰治と並び「無頼派」と呼ばれた作家・坂口安吾の作品に『堕落論』『続堕落論』があります。太平洋戦争敗戦直後、未曾有の国土荒廃と既存の価値観の崩壊に直面していた日本に衝撃を与えたとされる作品です。作品のなかで「生きよ、堕ちよ」と説き、「堕落」... 哲学孤独幸福文学
哲学 人間とは何か? (マーク・トウェイン) 「人間とは何か?」は、「トム・ソーヤーの冒険」で有名なアメリカの文豪マーク・トウェインが、死の四年前に匿名で遣した作品です。「トム・ソーヤーの冒険」と同じ作者の作品とは思えない衝撃の内容でした。冒頭から「人間とは機械である」というぶっ飛んだ... 哲学幸福文学
哲学 陽明門「魔除けの逆柱」と徒然草 豪華絢爛な日光東照宮の陽明門には12本の柱があります。全ての柱にグリ紋(倶利紋)という紋様が施されていますが、北側の一本だけがグリ紋が上下逆に彫られています。「満つれば欠ける」の諺により、不完全な柱を敢えて加えて魔除けにしたのではと言われて... 哲学文学歴史