孤独

孤独

千の顔を持つ英雄(ジョゼフ・キャンベル)

1949年に上梓されたジョゼフ・キャンベルの「千の顔をもつ英雄」は、世界中の神話を調査・研究し、どの神話にも共通する構造があることを明らかにした神話学の名著と云われています。ジョージ・ルーカスがキャンベルの理論に大いに感動し、その英雄伝説の...
孤独

恥ずかしさは人間だけの感情

恥ずかしさを示す表現には様々あります。「赤面する」「穴があったら入りたい」「身の置き所がない」「慙愧に堪えない」「忸怩たる思い」等が思い当たりますが、共通しているのは人間だけに用いられる表現だということです。「赤面する犬」とか「転愧する猿」...
哲学

AIが変える思考と文化

私はキリスト教徒ではないですが、期せずして牧師の説教を聞いたことがあります。正直言って中身はよく分かりませんでしたが、興味が無かった訳ではありません。AIの進化により、欧州ではAI牧師が誕生したとのニュースを見ました。キリスト教だけではあり...
バイアス

電車の端の席に座る

電車に乗った際、通常のロングシートは7人掛けですが、端の席に座る人が多いと思います。また、端の席が空くと、他人を押しのけてでも猛ダッシュで端の席を取りにくる人もいます。私も空いていれば、端の席を選ぶことが多いですが、何故でしょうか?偶に思う...
哲学

堕落論(坂口安吾)

太宰治と並び「無頼派」と呼ばれた作家・坂口安吾の作品に『堕落論』『続堕落論』があります。太平洋戦争敗戦直後、未曾有の国土荒廃と既存の価値観の崩壊に直面していた日本に衝撃を与えたとされる作品です。作品のなかで「生きよ、堕ちよ」と説き、「堕落」...
哲学

「夜と霧」とテヘランの死神

「夜と霧」は、神経科医で心理学者のヴィクトール・フランクルによって書かれた著作です。ユダヤ人であるフランクル自身が、アウシュヴィッツを含むナチスの強制収容所での経験を基に著した本であり、極限状態での人間の精神と生きる意味について深く掘り下げ...
バイアス

アロンソンの不貞の法則

「アロンソンの不貞の法則」とは、アメリカの社会心理学者エリオット・アロンソンが考案した法則で、親しい人に褒められるよりも、新しく出会った人や、親しくない人から褒められる方が人の心に響きやすいという法則のことです。親兄弟の様な親しい人から褒め...
バイアス

「根本的な帰属の誤り」とハリポタのマルフォイ

「根本的な帰属の誤り」とは、認知バイアスの一種で、人々が他者の行動を説明する際に、その人の性格や意図などの内的要因を過剰に重視し、状況や外的要因を軽視する傾向を指します。具体例を挙げると以下があります。遅刻:人が遅刻したとき、その人の怠惰な...
孤独

眉と白目

人間ほどはっきりとした眉を持つ動物はいません。また、人間ほど白目の割合が大きい目を持つ動物もいません。眉と白目は人間の特徴的なパーツと言えます。最も人間に近いと言われるのはチンパンジーとボノボですが、彼等には人間の様な眉も広い白目もありませ...
哲学

エリック・ホッファーの生き様

偶々読書をしていて、エリック・ホッファー(1902-1983)という、アメリカの社会思想家・哲学者のことを知りました。在野の研究者というだけでなく、その生き様が非常に興味深い人物です。独学で思索を深めた哲学者であり、労働者階級の背景を持ちな...