哲学 シーシュポスの神話と不条理 辞書的にいえば、不条理とは「筋が通らないこと。道理が立たないこと」です。不慮の事故、病気、災害、戦争などで親しい人が死んだり、理不尽な仕打ちを受けたりした際には、その運命に理由を求めてしまいます。「どうして自分だけこんな目にあうのだ」と。し... 哲学心理学
哲学 正義とは集団内の多数派意見? 戦争が起きる原因については様々あり、経済的な背景があることも多いですが、多くの国民を動員する以上は、当事者の双方が「正義」を掲げて戦います。従って、「自国の正義」と「敵国の正義」は異なります。自国内の殺人は不正義ですが、敵国兵士の殺害は正義... 哲学心理学社会学
哲学 ユクスキュルの環世界 「環世界」という言葉をご存知でしょうか?「環世界」とは、エストニア出身のドイツの生物学者・哲学者ユクスキュルが唱えた概念です。一言でいうと、生物が、それぞれ独自の時間・空間として知覚し、主体的に構築した世界のことです。初めてこの概念に触れた... 哲学心理学科学
哲学 パスカルの賭けと神様 私は神様に会ったことはありませんし、声も聞いたことがありません。大抵の方は同様ではないでしょうか。一方で殆どの方は、教会・神社・寺院に行きますし、祈りを捧げ、参拝をします。一応は神様や仏様を信じているということだと思いますが、敢えて科学的探... 哲学宗教
哲学 ヤマアラシのジレンマ アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」で特務機関NERVのエヴァンゲリオン開発責任者である赤木リツ子博士が、主人公シンジに向かってこう言うシーンがありました。「ヤマアラシの場合、相手に自分のぬくもりを伝えようと思っても、身を寄せれば寄せるほど身体... 哲学心理学社会学
哲学 自我はどうしてあるのか 自我とは一体何でしょうか。辞書的には「自分自身に関する主体としての意識の総体。自我意識」、「自分。自己。意識や行為を司る主体としての私。」等と説明されています。一方で、全ての苦しみも自我があることによって発生しています。私が「悲しい」のであ... 哲学心理学社会学進化論
哲学 人間の社会と昆虫の社会 人間は社会的動物だと言われますが、社会を形成する動物は人間だけではありません。アリや蜂といった社会的昆虫も存在します。人間の社会のなかにいると、しばしば疲れを感じます。悩みの殆どは人間関係に起因しています。公園でアリの行列を眺めていたときに... 哲学心理学社会学科学進化論
哲学 自由意志という幻想 普段、人間は自分の自由意志に基づいて行動していると思っていますが、本当に自由意志はあるのでしょうか?ゾウリムシやアメーバ等の単細胞生物はどうでしょうか。壁にぶつかると方向を変える掃除ロボットのように、外部からの刺激に特定の反応をしているだけ... 哲学心理学社会学進化論
哲学 欲求充足へのアプローチ 幸福の定義は個々人で異なりますが、敢えて抽象度を上げて纏めてしまうと、欲求を充足させることと言えるかもしれません。その場合、欲求の大きさというよりも充足度が問題になります。コップに半分の水を、半分しか入っていないと考えるか、半分も入っている... 哲学心理学社会学
哲学 道徳は何故あるのか 道徳的な行動ってなんでしょうか?思いつく範囲で具体例を挙げれば、以下のようなものになるでしょう。・正直さ:偽りを言わず、真実を語ること。・公正な取引:他人との取引で不正行為を行わず、公平に行動すること。・責任感:自分の行動や決定の結果に対し... 哲学心理学社会学進化論