哲学 黄金律 新約聖書のマタイ福音書にある山上の垂訓の一節に「すべて人にせられんと思うことは人にもまたそのごとくせよ」とあります。所謂「黄金律」です。要するに、「他人から自分にしてもらいたいと思うような行為を人に対してせよ」ということです。倫理的な行動原... 哲学宗教心理学社会学
哲学 辺境としての日本 内田樹氏の名著「日本辺境論」を読了しました。非常に面白かったです。自分も日本人ですが、昔から日本人は変だなと思っていました。神社にも寺にもお参りに行きつつ、クリスマスを祝ったりします。この宗教的な無節操ぶりは本当に謎です。また、幕末には尊王... 哲学歴史社会学
哲学 チューリング・テストと癒しロボット チューリング・テストとは、イギリスの天才数学者アラン・チューリングが1950年に提案した、人工知能(AI)が人間のように思考する能力を持っているかを評価するためのテストです。チューリングは、ナチスドイツのエニグマ暗号の解読に成功したことでも... 哲学心理学生物科学進化論
哲学 老いは文明のスキャンダル フェミニズム思想で有名なシモーヌ・ド・ボーヴォワールは、「人は女に生まれるのではない、女になるのだ。」という有名な言葉を残しました。これは、彼女の代表作「第二の性」からの引用で、性別は生まれつきのものではなく、社会的・文化的な過程を通じて形... 哲学孤独生物社会学進化論
哲学 菊と刀(ルース・ベネディクト) 「菊と刀」は、アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクトが日本文化について著した本です。彼女は、アメリカが第二次世界大戦に参戦するにあたって戦争情報局に招集され、日本班チーフとなりましたが、その時に纏めた報告書を基に本書を執筆しました。欧米... 哲学心理学文学歴史社会学
アニメ 地獄の発明 地獄を描いたアニメ「鬼灯の冷徹」を見ました。ブラック・コメディの切れ味もさることながら、地獄に関する描写が多岐に亘っており、大変興味深い作品でした。この作品をみてから地獄に関する興味が湧き、いろいろ調べてみましたが、世界の地獄はなかなかバラ... アニメ哲学宗教社会学神話
哲学 二重結果の原理 「二重結果の原理」というものがあります。一つの行為が二つの結果をもたらす場合、一つは善い結果で、もう一つは悪い結果であるとき、その行為を倫理的に適切に遂行することができるのはどのような時であるかを決定する原理です。いろんなケースがありますが... 哲学歴史社会学
哲学 差別と無知のヴェール 世界は差別で溢れています。歴史を学べば分かるように、太古の時代からずっとそうです。差別が無益であり、倫理にもとる行為であると皆理解している筈ですが、無くなる気配はありません。ドイツの鉄血宰相ビスマルクは、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ... 哲学孤独心理学文学歴史社会学
哲学 朝三暮四とマシュマロテストと死 「朝三暮四」という四字熟語があります。表面的な相違や利害にとらわれて結果が同じになることに気が付かないこと、うまい言葉で人をだますこと等を意味する言葉ですが、中国の故事が元になっています。中国の春秋時代の宋にいた狙公(猿回し)は、飼っていた... 哲学心理学
哲学 インドラの網 華厳仏教の世界観を表現したメタファーに「インドラの網」というものがあります。インドラは、ヒンドゥー教やバラモン教の神で、雷と戦いの神として知られています。仏教にも登場しますが、日本では帝釈天と呼ばれています。従って「インドラの網」は「帝網」... 哲学宗教歴史神話