孤独 千の顔を持つ英雄(ジョゼフ・キャンベル) 1949年に上梓されたジョゼフ・キャンベルの「千の顔をもつ英雄」は、世界中の神話を調査・研究し、どの神話にも共通する構造があることを明らかにした神話学の名著と云われています。ジョージ・ルーカスがキャンベルの理論に大いに感動し、その英雄伝説の... 孤独幸福文学映画神話
哲学 ピダハン族と幸福 ピダハン族とは、アマゾンの熱帯雨林に居住する少数民族です。狩猟採集生活を送り、外部との目立った交流はなく、現存するどの言語とも類縁関係がない独自の言語「ピダハン語」を使用しています。文化人類学者の間では「世界一幸せな民族」と言われているそう... 哲学幸福映画社会学進化論
哲学 トルストイと人間の真価 「戦争と平和」「アンナ・カレーニナ」「復活」等で知られるロシアの文豪トルストイは、人間の真価に関して1つの名言を残しています。世界的文豪が、人間の真価を数式で表現している点が興味深いです。 「人間の真価は分数のようなものだ。分母は自己の評価... 哲学心理学文学
文学 「般若の面」と蛇 「般若の面」と云えば能面の一種であり、女性の嫉妬と恨みを表現した怨霊の面とされています。額に二本の長い角が生えた鬼女の面です。そもそも般若とは、般若心経の般若であり、仏教において最高の智慧を意味する言葉です。この面が般若の面と呼ばれる由縁に... 文学歴史生物神話進化論
バイアス 「現在バイアス」と「最遠平面」 今100万円貰える権利と、1ヶ月後に101万円貰える権利の何れかを選べるとしたら、どちらを選ぶでしょうか。恐らくは今貰う人が大宗だと思います。それでは、1年後(12ヶ月後)に100万円貰える権利と、1年1ヶ月後(13ヶ月後)に101万円貰え... バイアス哲学心理学生物科学経済
歴史 巨大トンボ・メガネウラと人類 昆虫のトンボが、鳥のカモメ位の大きさであったなら、さぞかし驚愕するだろうと思います。約3億年前の石炭紀には、肉食の巨大トンボが我がもの顔で空を飛び回っていました。その名をメガネウラと云います。「巨大な翅脈を持つもの」という意味だそうです。全... 歴史生物科学進化論
歴史 半端ではないスイス魂 スイスのイメージについて問われれば、アルプスの雄大な自然、永世中立国、時計等の精密機械、国際赤十字、多くの国際機関、アルプスの少女ハイジ、ウィリアム・テル等が連想されますが、この国の歴史を知れば知る程興味深く、好奇心は尽きません。一般的なイ... 歴史経済
ディストピア 猿蟹合戦(芥川龍之介版) 日本の民話である「猿蟹合戦」と言えば、ずる賢い猿が蟹を騙して殺害し、殺された蟹の子供に仕返しされるという話です。猿の意地悪に困っていた仲間達と敵討ちを決行しますが、地方によっては仲間達にバリエーションがあります。栗と臼と蜂と牛糞が一般的です... ディストピア文学歴史社会学
映画 パナマ運河とインドラの網 パナマ運河は、中米のパナマ地峡を開削して太平洋と大西洋を結んでいる閘門式運河で、スエズ運河と並ぶ最重要運河ですが、深刻な旱魃による水位の低下により、航行が滞る事態になっているとの報道がありました。異常な旱魃の頻度が高まっており、気候変動問題... 映画歴史社会学経済
旅 アルベロベッロと税金 世界遺産にもなっている白川郷・五箇山の合掌造りは急勾配の屋根で有名ですが、豪雪に伴う雪下ろしの作業軽減や養蚕棚を設置できる広い屋根裏空間の確保等、その意匠には風土や産業に根差した背景があります。イタリア南部には、「アルベロベッロのトゥルッリ... 旅歴史経済